大きなことを成すには小さなことから
MGとともに生きる患者さんにとって、短期的な目標を設定することは、大きな目標に到達するための明確で達成可能なステップとなります。また、その道のりで小さな成功体験を得ることは、楽しい上に大きなモチベーションにもなります。
今年、MG患者のステファニーさんは、「サブゴール」と名付けた目標を活用し、ピアノを弾けるようになるなどの長期目標を達成しようとしています。これは彼女にとって新しい方法ですが、このようにしたのには理由があります。それは、毎年、ある期間内に大きな目標を達成できなかったことに対して、嫌悪感や罪悪感を抱くことに疲れてしまったからです。
ステファニーさんは次のように話してくれました。「目標の『達成日』は設定しません。一つ一つの目標を小さな積み木のように考えています。一つ一つの目標達成に向けて取り組みつつ、心身ともに休養する時間も取るようにしています」
ステファニーさんの今年の目標の1つは、MGとうまく付き合うことです。人を喜ばせるために無理することはやめようと考えています。そのために、サブゴールには「他の人に対して正直になる」、「頼まれた仕事を自分はやりたいかどうか自問する」を設定しています。
トミーさんも今年、MGとうまく付き合うために段階的にアプローチすることを選びました。
「毎月15から20日間は運動するとか、健康的な食事を摂るなど、悪い日よりも良い日を多くする方法を探しています」と話してくれました。トミーさんはしっかりと続けられるように、達成したことをOutlookカレンダーに記録しています。