もの選びのポイント①
MG症状である筋力の低下で、物がつかみづらい、握りづらいと感じることがよくあります。また、毎日の食事で使う食器やカトラリーでも、使うときに以下のようなポイントを意識することで、より快適に飲食を楽しむことができるでしょう。
● マグカップ
見た目がおしゃれな持ち手の小さいマグカップは、指先に力が入らない時にはとても持ちにくいもの。がっちりと掴める取っ手があり、あまり重くないものが良いようです。ただ、恒川さんは「楽だからと言ってプラスチックだと気持ちも上がらない」と言います。陶器でも軽くて丈夫なものも市販されていますので、ご自身にあったものを探してみましょう。
- 取っ手の部分に4本指が入る
- 取っ手の上部に、ある程度の太さがあり親指を置く場所がある
- 重すぎない
- ツルツルした材質は避ける
● カトラリー
お箸やフォークには、様々な形状があります。例えばお箸なら、指に触れる部分がざらざらとして滑りにくい材質のものや、角があって転がりづらいものがおススメ。フォークなら、先端がとがっていて食べ物を刺しやすいものや、麺類を食べる時にはすくいやすいようにある程度の隙間があるものなど、何を食べるかによって使うものを選ぶこともポイント。恒川さんは「本当に自分のからだに合うものを選ぶだけで負荷がちがいます」と教えてくれました。
- 箸:指に触れる部分、食べ物をつかむ部分が滑りにくい
- 箸:角があって転がりにくい
- フォーク:先端がとがっていて食べ物を刺しやすい
- フォーク:麺類の場合は麵がすくえる隙間がある