自己肯定感とMG
筋力低下、眼の症状、疲労は自己肯定感を損なう一因となりうるMGの一般的な症状です1。ニューヨーク在住のシンガーソングライターで全身型MGとともに暮らすアリシアさんは、自分の自己肯定感と身体イメージが、MGによってもたらされるさまざまな変化によって影響を受けたと感じています。
「2018年に最初に気づいた症状は、まぶたが下がったことでした。ものが二重に見えるという症状はそれほど気になりませんでしたが、自分の目の外見が非常に気になりました1。写真を撮るときや他の人と一緒にいるときに、自分が他の人にどう見られるのかとても気になりました」
アリシアさんは、周囲の人たちに自分がどう見られているのかという思いが、フラストレーションの原因だったと説明します。「実際に私は以前の自分から変わってしまいました。そして、まだそれに慣れようとしているところです」
キャサリンさんも、眼筋型MG による見た目の変化に悩んでいます。「左目の筋力が弱いので、自分の姿を画面上で見るのがつらいです。疲労によってより顕著になるため、そんな時に自分の姿を写真やビデオ通話で見るのは非常につらいです」とキャサリンは語りました。「でも、自分の目がどのように見えるか気にしすぎないようにしています」
また、順応するのが難しいのは見た目の変化だけではありません。アリシアさんは、疲労を感じた時のために、自宅内にさまざまなグッズを用意しています。
「MGと暮らし始める前にはなかったものが家の中にある、ということに慣れようとしています」とアリシアさんは教えてくれました。「キッチンには、皿洗いのときに座れるように椅子を置いています。うちに来た人たちにそうしたものを見られることが気にならなくなるまで、しばらく時間がかかりました。椅子は必要だし、シャワーの時の椅子も必要です。それが今の私の現実です」